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クリスマスSS

えっと、ようやくできました。

なんでこんなに遅くなったのかな……
約束は守るからこそ意味があるのに……
それじゃあ宣言なんて必要ないじゃない……
そんなにわたしの言うこと間違ってる……?
すこし、あたまひやそうか……?

と思った方もいるんじゃないでしょうか?

ごめんなさい、ですorz

ですが待たせてしまったなりの出来にはなっていると思うので、ご容赦願います。




冬の入り口も過ぎ、外に出れば暖房が入ったお店を恋しく思ってしまう今日この頃。
うちのお店、翠屋も喫茶店なだけあって学校帰りの女子生徒さんや会社終わりのOLさんが暖を求めて店内をにぎやかに彩ってくれています。
はたまた迫るイベントに会社帰りの普段は来ないようなサラリーマン風の人も、うちのオススメのケーキを買いに来ていますね。
レジ打ちをしてくれてるお兄ちゃんは一時間くらいレジの前に張り付けにされてるんじゃないかな……うん。
あ、ちなみに私はウェイトレスをやってます。
白いワイシャツに赤茶色のロングスカート、それに黒のエプロンでいつもと変わらないお店の制服です。
そしてフル稼働……
うぁぁ、どうしてこうなっちゃうのかなぁ。
仕方ないか、だって今日は……

「クリスマスのプレゼント、どのケーキにする?」
「はぁ、またあんたとのクリスマスか……」
「あ、これクリスマス仕様だって、かっわい~♪」

と、お客さんのあちこちで声がしているようにクリスマスなのです。
カップルさんには甘く輝くこの日も、一人っきりだったり仕事で過ごせば輝きが暗いものへと変わってしまうのです。
恥ずかしながら、わたしもそんな状態。
けどいいんだ、あと30分乗り切れば美由紀お姉ちゃんが交代に来てくれるから!

―――30分経過

な、なんでこんなに行列が出来るほど並んでるんだろう。
うちってこんなに人気あったっけ。クリスマスメニューとかも作ってたけど、普通の日の3倍以上来てる気がする。
例年に比べても絶対に多いよ!?
さすがに私とお兄ちゃんとお父さんだけじゃお客さんをさばききれなくなってきた気がする。
言ってなかったけどずっとお父さんもいたんだよ?
ただ動きがよすぎて、裏にまで手伝いに行っちゃうから紹介する場面が無かったんだ。
この忙しさ、抜けるって言うのは無理、だね……

「やっ、がんばってるかい?」
「お姉ちゃん!」

翠屋の制服に身を包んで、後ろにまとめたおさげと丸メガネが特徴的なこの人が美由紀お姉ちゃん。
となぜかその隣には裏でスイーツを作っていたはずのお母さん。
なんだか申し訳なさそうにしているってことは、やっぱりそうなるよね。

「なのは、ごめんね。美由紀も来てくれたけどもうしばらく入っててくれないかしら」

そりゃそうだよね。
わかってた、見るからに人手が足りないもん。

「もちろん大丈夫、私だってもう子供じゃないんだから。お母さんは早く戻って」

私が背中を押してあげると促されるままに奥に戻るお母さん。
お姉ちゃんも注文を取りに行っちゃった。
みんなで働いてるんだからがんばらないとね。
うん、そうだよ。
もう私は子供じゃないんだから甘えてばっかりいられない!

「あの……」

そう、今日の私は仕事をがんばるの!
後ろの3番テーブルのお客さんが呼んでる。
振り返ってお客さんを確認。
ちっちゃな手をおずおずと挙げて、縮こまるみたいにしている。
そして反射的に言葉が口を飛び出す。

「はい、いらっしゃいま……せ?」

思わず言葉に詰まっちゃった。
だって私が早く抜けようとしてたのは目の前にいるこの子に会いたかったから。
私が接客してたのに、なんで気づかなかったんだろう。
透き通るほどに細い金の髪が流れ、それをリボンで捕まえてツインテールにまとめた小さな頭。
赤い瞳は暖炉の火を思わせ、柔らかさが漂う。
しかし緊張でもしているのか表情が硬い。
そう、そこにいるのは、私が大好きで大切で、いつでもぎゅってしていたい女の子。

「フェイトちゃん、どうしたの?」

思わず聞いちゃったけど、どうしたって言っても食べに来てるんだよね。
見てみると同じ席にはフェイトちゃんのお友達のはやてちゃん。
ちゃんと紹介してもらったのが懐かしいかな。

「あの」「どうしたってケーキ食べに来たんです」
「そうだよね。それはそうなんだけど……」

フェイトちゃんの言葉を遮ってはやてちゃんが話し出す。
そんなにお腹がすいてるのかな?

「わたしが誘って、それで……」
「それより注文ええですか?」
「あ、はい」

なんとなくはやてちゃんが怖い。
いつもこんな感じだからもう慣れちゃったけどね。
とりあえず伝票を取り出してメモの準備。

「どうぞ」
「ミルフィーユ」
「あ、えっと……」

まだ決めていなかったのか焦りながらメニューをめくるフェイトちゃん。

「早よ決めぇや~」
「ぁ、うぅ……」

にやにやしながら急かすはやてちゃんと少し涙目になって口ごもるフェイトちゃん。
はやてちゃんって何でも楽しんでるなぁ。
私も困ってるフェイトちゃんがかわいいなんて思ってるから言わないでいるんだけど、そろそろ助け船を出してあげようかな。

「ゆっくりでいいよ? フェイトちゃん」

微笑みかけてあげるとはにかむように笑って、申し訳なさそうにゆっくりとメニューを指差した。
それはイチゴのショートケーキ。
一番スタンダードでケーキの代名詞。

「これでお願いします」
「はい、おまかせください。それではご注文の品の確認を行います。ミルフィーユにショートケーキ、以上の二品でよろしいでしょうか」

演技とあからさまにわかるほどオーバーに確認する。
どこかの劇みたいにおどけながら安心させるように。
はやてちゃんは鼻で笑ってるけど、フェイトちゃんはいつもの笑顔になってくれた。
頷いてくれた二人を見て私も安心して注文を言いに行けた。
二人のケーキが出来るまでに色んなテーブルに飛び回って注文をとっていた。
そしてだいたい3つのテーブルを回ってケーキができた。
お盆に乗せて軽い足取りで運んでいく。

「おまたせしました。ミルフィーユとイチゴのショートケーキです♪」

大きめの白いお皿に乗せたミルフィーユと小さな花をあしらったお皿に乗せたショートケーキを二人の前に置く。

「へぇ、なかなかおっきいんや」
「案外難しいんだよ、おっきく作るの」
「コツってなんかあるん?」

はやてちゃんが興味を持ってくれるの、なんだかうれしいな。

「ふふ、はやてちゃんの機嫌が治ったみたいでよかった」
「は!? な、ええやんか!? だって、みんなに作ってあげたいし、だから……あぁ、もうええわ!」
「まあまあ、ちゃんと教えてあげるから、ね?」

むくれながらごまかすようにミルフィーユを食べ始めるはやてちゃん。
そんなにほお張らなくてもいいのに。

「ところでフェイトちゃん、はやてちゃん。来てくれてありがとう」
「その、お姉ちゃんに会いたくて……」
「うちは誘われただけやから、別に」

スカートの裾をつかんで、怒られてしまったみたいにしゅんとなってしまうフェイトちゃんがいじらしい。
会いたいって思ってたの、私だけじゃなかったんだ。

「迷惑だったかな……?」

宝石よりもきれいな目に薄く涙を浮かべて伏し目がちにこっちを見る。

「迷惑なんかじゃないよ」
「ほんと?」
「うん、だから二人には私からクリスマスプレゼントに、頼んでくれたケーキ、おごってあげるね」

「えっ」とか「ほんま!?」とか驚いてる二人に大きくうなずく。

「そんな、払います」
「い~い~の、お姉ちゃんにまかせなさい」

だって二人が来てくれたことがほんとにうれしかったし、フェイトちゃんとは以心伝心。はやてちゃんとはお菓子を作る約束も出来たもん。
うれしすぎて私だけの心に押しとどめておくことができないから、ちょっとだけでも二人にも楽しい思いを分けてあげたいんだ。
もしプレゼントをくれる人をサンタさんだって言うなら、この二人がサンタさんだったんだね。
また来年もこのちっちゃくてかわいいサンタさんとクリスマスを過ごしたいな。
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コメント

ひとまず、頭ひやそうか。
大丈夫。睡眠時間を崩ればどうにかできるから。
身体を壊す? 寝坊する? それは体質改善すれば大丈夫だよ。

はい。こんばんは。雪奈・長月です

遅れたクリスマスですね。
何でしょうか。すごく既視感があります。
口から砂糖が出てくるような感じがするのですが、すごく既視感があります。
あれ? この展開をどこかで見たような・・・・・・
はやてさんはいつでも大人びていますね。
その分、どこか脆そうな部分があります……
フェイトさんはいつでも子供っぽくていいですね・・・・・・・
可愛いというか。何というか。
攻め属性になかなかいかなさそうな展開を受けます。
それが羽さまの良点であり、欠点なのかな。

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