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急性ロストロギア中毒 03話

じくう~かんりきょくっ!

ということで仮更新!


ぐはぁ、ちょっと遅かったぁorz

でもでも急性ロストロギア中毒03話ですですー

ではどうぞ~


お風呂から上がったふたりはベッドの上でなのはの下ろした髪をとかしていた。といってもふたりが一緒に裸になって入ったわけではない。シグナムが隊服の腕をまくったりして入るのを手伝ったというだけだ。
浴室でなのはは裸、申し訳なさに心を痛めながら後ろからだがシグナムは体の隅々まで確認をした。
背中を洗うと綿密な泡が滑らかな肌を隠すように包んでいく。
しかし尾てい骨から伸びているのは濡れて毛が束になっているしっぽ。そちらに手を伸ばすとなのはから甘い声がこぼれた。
だがすぐに自分で洗うからとしっぽを取り返される。
つややかな髪を洗うには頭にぴょこんと生えたネコミミに水が入らないようにしなくてはいけない。ただのおもちゃのようにつながっていなければよかったのだが、神経までつながっているようだから自分でネコミミを押さえてもらってお湯をかける。
そのままシグナムが髪を洗ったのだが、目の前にある鏡のせいで気が気でない。
ちらちらと視界に入るのだ。しゃがみこんで自分の頭を必死に押さえるなのはが。
教えたときに水が入ったら取るのがとても難しいと言ったことが原因だろう。だがそんな理由づけはいらない。ただ単に、守ってあげたくなるようなかわいさをなのはが持っているということで十分だ。
何はともあれシグナムの至福の時間もとい、測り切れない程にかわいいなのはのお風呂の時間が終わった。
この部屋はシグナムの部屋だ。なのはの服はない。しかし着てきたものをまた着せるのはしのびなく、そこで妥協案として少し大きいサイズにはなってしまうがシグナムの服を着せた。
体自体のサイズはおおよそあっているのだが袖が長いせいで手のひらが隠れてしまい、指がようやく見える程度。スカート丈も少し長くなのはは感じるのか二回ほどウェストに折り込んだ。
そんな姿のなのはがぺたりと座っておとなしく髪をとかせている。撫でられるたびに目を細くしてしっぽがシグナムのおなかをくすぐってくる。
どうやら本人は意識していないらしくシグナムの苦労に気付いた様子はみじんもない。
しっぽを揺らす姿はまるきり猫のそれだからかわいらしいことこの上ない。だからこんないたずらをしたくなってもしかたないだろう。
シグナムもこんなことを実行に移すのは自分らしくないと思っている。本当にいいのか、やったら戻れなくなる。そう何度もためらった。
しかしくすぐったそうに笑うなのはの誘惑は強い。揺れるシグナムの心を折ったのはなんとも無防備なあくびの瞬間だった。

「ふぁ~……っにゃうぅぅっ!」

あくびも終わってすっかり気の抜けたところにそれらしい悲鳴を上げたなのは。
耳を押さえて顔を真っ赤にさせ、すぐに後ろを振り向く。
何があったかといえばシグナムが耳に息を吹きかけたのだ。なんてことはないいたずらだ。目にあくびの涙を浮かべながらなのはが顔を近づけて声を張る。

「な、なにするんですかっ!」
「あ、ああ、すまん。つい……」

気の抜けた声で謝るのも無視して、肩を掴んでまくしたてる。中身のない言葉ばかりをぶつけるのはそれほど驚いたということだろう。何せ相手はシグナムだ。普段冗談もまともに言いそうにない彼女がいたずらである。これはいい変化だとしても大きすぎる変化。怒っているなのはも次第に顔がにやけていく。
興奮したなのはがベッドの上で押し付ける加減を間違えて、バランスが崩れてそのままシグナムを押し倒してしまった。押し倒した本人はしどろもどろになっているがなぜか表情には出ない。これが隊長と副隊長の違いというものだろうか。

「な、なのは……?」

お風呂から上ったばかりの彼女の頬はほんのりと赤く、生乾きの髪からはシャンプーの香り。シグナムの頭にはお風呂で見たなのはの体がじわじわと浮かび上がってくる。
なのはの顔がシグナムの顔へとゆっくり下がってくる。うつろな瞳がシグナムを捕えて離さない。見返す目は泳いでばかりでまともな抵抗はひとつとしてできてない。
なのはの瞳が閉じる。それにシグナムも覚悟を決めて目を閉じる。
光のない空間では視界が利かないために他の感覚が優れることがある。
香りが濃厚に感じられ、衣擦れの音が大きくなり、じんわりとかけられる重さを感じていく。
呼吸の音が近づき、伝わる肌の温度、重さが胸まで上ってくる。
ついに、と思った矢先、肩のあたりに触れる感触。不意に出した声が上ずっていることに動揺を覚える。
だが触れた場所ではそれ以上のことはなく、不思議に思ったシグナムは目を開ける。
強く結んだ目を開くとぼやけながらも肩口に顔を落としたなのはが確認できる。
ただあまりに強く目をつむっていたせいか焦点が合わずにボケてばかり。
だが時間がたって視界も回復してくると鮮明になる映像に赤面する。

「お、おい……?」

ふたりの顔は互いの呼吸がかかるほどに近い。
なのはが切なそうな顔で聞こえないほど小さくうめく。

「…ぃぁ…で……」

シグナムはどうにかなってしまいそうだったのだがそれより先に音がした。
くきゅるる~、というかわいらしい音だ。
顔を赤くしたなのはがはにかんで恥ずかしそうにしっぽをくねらせる。

「あはは、おなかすいちゃいました」

あまりにも自然で無邪気な笑顔。あまりにさわやかな顔に毒気を抜かれてしまう。
それと同時に我に返ったシグナムは自分が考えていたことに対して悶々としてしまうのだった。

「そ、それならそうと早く言え」

照れ隠しに目をそむけたシグナムに微笑んで柔らかく謝るなのは。
あまりに簡単にやってのけるものだから虚しさもこみ上げてシグナムが小さくため息をつく。
顔にかかってくすぐったそうにしているなのはをベッドに転がして起き上がった。
向かうのはキッチンにある冷蔵庫。中を見てみるが牛乳しか入っていない。なぜあの時、とややも前のことを少しの間後悔したシグナムだったが仕方ないと割り切って冷蔵庫の扉を閉めた。

「なのは、何か買ってくるから……待っていろヨ」

ベッドでブランケットにじゃれついているなのはに声をかけるが、不思議と上ずった風になってしまう。
ネコミミを立ててシグナムに向けると起き上がってじっと瞳を向けるなのは。しっぽも耳も垂れていて元気がない。
シグナムが困ったように頭をかく。

「あー、その……お前も行きたいのか?」

パッと明るくなった顔と一緒にしっぽが右に左にと揺れる。
ベッドを飛び降りたなのはは笑顔でシグナムに走り寄っていった。
シグナムの心がある境界を超えたのは本人も知る由はない。
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