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みっつめ~

うぇい、今回はなんか1時間どころか仮眠を挟んで2時間半くらいかかってるというorz

なんか日に日に長くなってってない・・・・・・・?

まあ、まどかマギカです、今回。

できれば9話あたりまでは見ていてほしい内容です。
むしろそこまでいったら全部見てくださいと言いたいような・・・・・・

まあ、とりあえずどうぞどうぞ
きょうことさやか


魔女の世界は崩れ落ち、柔らかく輝く未知の世界。
上も下もない、曖昧な空間。
先をみようとすれば壁のようにまかれた色のきらめきが意思を持ったようにすり替わる。
だが、そんな色の波の中に、もうひとつ……いや、もうひとりだけ人の姿を確認できた。

「あのさ、別にあんたに助けてほしいなんて思ったわけじゃないんだけど」

いきなりなあいさつに驚いてしまうが、とりあえず知り合いだったことに安堵、胸をなでおろす。
むしろ蒼い露出狂じみた服に見せたいのか隠したいのかよくわからないマントを羽織ったこの魔法少女がいなかった方が不安だった。

「う、うるせえな、あたしが別に助けたかったんだからいいんだよ」
「助けたかったって、何、それ告白?」
「う、うっせー」

てっきり魔女になってしまうほどだったのだから沈んでいるかと思いきや、いきなりの先制パンチに面くらい気味。
自然とくさいセリフが出ていることも気が動転したせいだ。

「何赤くなってんのよ」
「こ、これは別に、ここ暑いから……」
「おやおや~ん、あたしはソウルジェムが真っ赤になってるって言いたかっただけなんだけど」
「こ、これは元々じゃねぇかっ」
「それもそっか」

からかわれていたかと思えばすぐこれだ。
今まで見たことのない顔でにしし、と笑うものだから自分のペースもつかめない。
今まで向き合っていた時はむっつりしてたくせに、ひょっとしたらこっちが学校だったり、友達だったりに見せていた本当の美樹さやかの顔なんだろうか。
こんなに明るい笑顔をしているのに。
どうして……

「ったく、なんであんな……魔女になっちまったんだよ」

今みたいに笑って、友達と過ごして、楽しく暮らしてりゃよかったじゃねぇか。
何も背負わずに、背負わされずにいたらよかったのに。

「あんたには、わかんないわよ」
「なっ、」
「自分だけのことばっかり考えてきたあんたにわかるわけないわよ!」

たしかに、自分だけのせいにすれば自分の丈にあった考え方で、きちんと整理ができると思っていた。
でもこいつは人の為に願いを使っちまった。
昔の自分と同じように、間違った使い方をしちまった。
だから、もう言うことに困った。

「あんたに、感謝なんてしたあたしが、バカだった……」

考えていた内に、膝を抱えてすねはじめた。
それも言いたい放題つけてくれちゃって。

「そうだな、あんたバカだ」

だから、あたしだって遠慮しない。
言いたいことを言わせてもらう。

「あたしの言うこと何にも聞かないし、しまいには自分で魔女になっちゃって、もうどうしようもないくらいのバカ」
「あんた、デリカシーってないの?」
「ま、自分勝手なもんでね」

言うだけ言ってやったから、顔も見たくないだろうしだだっこと背中合わせに座る。

「離れなさいよ、バカがうつるわよ」

ずいぶんと嫌われてしまったらしい。
よもやこの程度で済んでいることに感謝すべきだろうか。

「ふぅん、バカってうつるのか」
「そうよ、うつるのよ……」

もう、何も言いたくないというようにうつむいてしまった。
膝を抱いて、誰とも触れ合うことのないように。

「それなら、うつったってあたしのせいだ」

小さな肩に覆いかぶさるように、振り向いて、抱きしめる。
こんな簡単に折れちまいそうな肩に、人一人をのっけて、頑張ってたんだ。
あたしとは違って、守れなかったものを守ろうとして、戦ってたんだ。

「知らないわよ、どうなっても……」
「あぁ」
「バカになるのよ」
「うん」
「魔女になるかもしれない」
「さあな」
「それに、あたし、こんな体で……っ」
「あたしもおんなじだ」

痛いくらいに不器用に。
それでもありありとわかってしまう辛さを抱えて。

「でも、はなれないと……」

みんなが不幸になるとでも言いたいんだろうか。
その身に降りかかった不幸がみんなにまで広がってしまうというのだろうか。

「いいんだ、もうさ……」

それなら、この世界にはきっとふたりきり。
不幸になる人間なんていやしない。
あたしは魔法少女、不幸になるにはしあわせなんてものが必要らしいけどおあいにく、そんなものの手持ちはない。
ただずっとこの腕の中にいてくれるこのぬくもりだけがしあわせだ。
危なっかしく一人で背負い込んじまうこいつといることが、しあわせなんだ。
泣きたいなら泣けばいい。
笑いたいなら笑えばいい。
怒りたいなら怒ればいい。
何もしたくないなら何もしなくていい。
ずっと、あたしが一緒にいてやるから。

しかし、ふわりと、捕まれる腕の感触。
泣いてしまった子供が、お母さんにすがるように頼りない感触。

「もう少しだけ、そばにいてよ」

引き寄せた腕にもたれかかってくるさやかの頭。
そばにいて、なんて言われなくても答えは決まってる。

「あぁ、ずっと一緒にいてやるよ」

たった一瞬の奇跡であろうと、出会えたすべてであたしはさやかと一緒にいてやるって、決めた。
たとえ魔女になったって、独りぼっちはさびしいから。
まったく、こういう時にお菓子がないんじゃ、せっかくの感動も半減だ。
次は、ふたりであいつのところにも行ってやらねえとな。

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