Latest Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

リリカルな幼稚園ってこうですか、わかりません

えー、さるお方が言いました。

「幼なのフェイSS読みたい」

「(ガタッ」

「書いてくれるんすね、待ってます」

「がんがるっす(;°д°)」

お題をもらいました。
「幼稚園」「あめ(キャンディ)」「お姉さん」

で、できたのがこれですよ。ええ。

きっと甘い感じにできてるはず……! ……? ………………?

あと、出てきた子は、書きたかっただけなんだ……だって2ndA'sみたんだもの……

ではどぞどぞ~



「おそとでおっかけっこするひとこのゆびとまれ~」
「するー!」
「やるー!」
「わたしもー!」

たくさんの元気な声。
熱くかがやく太陽の下、やかましく鳴り続けるセミよりもっと、ちいさな体から出される声はおおきくおおきく張りあげられている。
まだまだ小さな子どもたちは、大人もうだる夏の暑さなんておかまいなし。焼けるような日差しの中へ宝物でも見つけたようにわれ先にと飛び出していく。
そんなおともだちの様子にお片づけしている女の子がきらきらと目を光らせていました。

「わたしもするー」

持っていたやわらかいブロックを部屋のすみっこにしっかり置いて、太陽みたいにまぶしい金色の髪をくるりとまわしてにっこり笑ってみせた女の子。誰に、というわけでなく自然と顔がほころんでいます。
ひまわり組のフェイトちゃんは年中さんの中でも1,2を争うくらいに運動が得意。だから、体を動かすのが面白くてしかたないみたい。
外に出たみんなもフェイトちゃんを待っているようで「オニはセンセーね!」なんて話しているようでした。
たとえせんせーに追いかけられても逃げきってやる、と意気込みながら走って外に出ようとしますが足を止めてしまいました。
外とは反対側の壁の方へ走っていきます。

「なのはちゃんもいこー?」

おとなりのさくら組のなのはちゃんがいました。
自分の"たのしい"をなのはちゃんにもわかってほしいと思ったようですね。

「んーん、わたし、ごほんよんでるから。ふぇいとちゃんだけいってきていいよ」

座っていたなのはちゃんが顔をあげさげ。
顔の動きに合わせてぴこぴことおかあさんに結んでもらったのであろう小さなツインテールが動きます。
けれど下を向いたきり。
もう物語の中に入っていってしまったようです。
フェイトちゃんはまだ何か言いたいみたいでしたが、一度足をばたばたさせるとむくれてそっぽを向きました。
じれったいようにもう一度振り返ります。
それでもなのはちゃんは本から顔を離しませんでした。

「うー、いっちゃうからね」

後ろを気にしながら少しずつ進んでいくフェイトちゃん。
けど、後ろばかりに気を取られていると前なんて全然見えません。
小さなものも、大きなものも。

「わっ!」

大きな柱です。
さっきフェイトちゃんも持っていたおおきなやわらかいブロック。
赤や青のそれで色とりどりにかさねられた柱にぶつかってしまいました。
フェイトちゃんよりもずいぶん大きく立てられていた柱は崩れ、ぶつかった当のフェイトちゃんもぶつかったことに驚いて尻もちをついてしまいます。

「ふぐっ、うっ、うぇっ、うえぇぇ……」

びっくりしてしまったんですね。
眉は八の字になってくりくりとした大きな目には今にもあふれそうなほど涙がたまっています。
フェイトちゃんが目を閉じると大きなしずくが真っ白なほほを流れました。

「ふぇいとちゃん、ふぇいとちゃん」

せきを切って泣きだしそうだったフェイトちゃんの後ろからなのはちゃんの声が聞こえます。

「ぐすっ、ひぐっ……」

その声に気づいたようでぐずりながらも後ろを見ます。
すると、壁に背中を預けて本を読んでいたなのはちゃんがすぐそばまできてくれていました。

「いっしょにごほんよも?」
「……うん」

泣きそうになっているフェイトちゃん。
さっきはどうしてきてくれないのかちょっと怒ってしまったけれど、なのはちゃんがやさしく笑ってくれたので素直になれたようです。
フェイトちゃんの手を取って元の場所に戻ります。
今度は隣にフェイトちゃんも一緒に。

「ふぇいと!」

フェイトちゃんを呼ぶ声と同時、さくら組のドアが勢いよく開かれました。
そこにはフェイトちゃんと同じ金色の髪、大きくて真っ赤な瞳、でもフェイトちゃんとは違う少し強気な表情。
あと、年長さんを表す黄色のチューリップのワッペンにアリシアと書いてあります。そう、フェイトちゃんのお姉ちゃんです。
途中、転びそうになりながらなのはちゃんたちの方に走ってきました。けれど、止まりきれなかったようでアリシアお姉ちゃんもふたりの前で尻もちをつきました。
でも彼女は泣きそうにもならず、フェイトちゃんに近寄りました。

「ありしあ……」

フェイトちゃんはさっきのことを思い出してしまったのか、それともアリシアお姉ちゃんが痛そうだったのを見てなのか、泣きそうになっていました。

「なかない、なかない」
「ん……」

お姉ちゃんのアリシアちゃんが泣きそうになっているフェイトちゃんを抱きしめてやさしく撫でてあげます。
自分は立ちひざで、身長のあまり変わらないフェイトちゃんを胸に抱いて。
フェイトちゃんもお姉ちゃんにだっこされて落ち着いたようです。
お姉ちゃんの背中をがっしりとつかんでいます。

「なのはちゃん、ありがとうね」

フェイトちゃんの頭を撫でながらアリシアお姉ちゃんがお礼を言いました。ほっとしたような、ちょっと困ったような顔をしながら。

「わたし、ごほんよんでただけだから」

なのはちゃんはひとことこう言っただけでした。
けど、それだけでアリシアお姉ちゃんは助かりました。
フェイトちゃんは大事な妹だから、泣かせたくなかったのです。
お母さんからもフェイトちゃんをよろしくと言われていましたが、アリシアちゃんも自然とフェイトちゃんを大事にしたいと、そう思っていたのです。

「あはは、これ、あげるね」

そう言ってアリシアお姉ちゃんがポケットから取り出したのはふたつのアメでした。
両端を引っ張って開けるタイプの包装で、中にはソフトキャンディーが入っています。
本を読んでいたなのはちゃんもこれには目が輝きました。
手の中のアメとアリシアお姉ちゃんの顔を何回もいったりきたり。
アリシアお姉ちゃんが笑っているのを見て、ようやくアメをひとつ取ります。もちろん"ありがとう"も忘れません。

「ありしあ~」

アリシアお姉ちゃんの胸の中で甘える声が聞こえます。
フェイトちゃんがおねだりしているようですね。

「はいはい、ふぇいともね」

しょうがなさそうにアリシアちゃんが手の中のアメをむきます。でも、ちょっとうれしそうです。
包装をむいてあげるとそのまま口に運んであげました。

「ん~」

口の中の甘い味にフェイトちゃんは満足そうで、幸せそうにアリシアお姉ちゃんに顔を押し付けています。

「なのはちゃん、わたしもごほんよんでいい?」
「ん~、だいかんげいだよ~」

甘い味にご満悦な様子のなのはちゃんのとなりにアリシアちゃんと、お姉ちゃんにべったりのフェイトちゃんが座ります。
そしてなのはちゃんはゆっくりと本を読みはじめました。



スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://featherjareru.blog79.fc2.com/tb.php/218-a469404d

«  | ホーム |  »

2017-10

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

プロフィール

 

風切 羽

Author:風切 羽
あるチャットに出入りしてます
リクエスト受け付けているので是非
ちなみにこのブログはリンクフリーです
ご用の方は
hane.feather☆live.jp
☆を@にメールをどうぞー

 

FC2カウンター

 

 

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

 

 

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

 

QRコード

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。