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ラブライブSS更新(ことうみもどき)

眠いときにはあたまが回らないのです。

が、とりあえず置いておくのです。

あとあと、直すかもしれません。

追記からーまさかのラブライブー




だって可能性感じたんだ~♪

ーーー

Do I Do I Do~♪

ーーー

ぼくらの場所がある~♪

………
……


流れていた音楽が止む。
ぴたり、一瞬の静寂。
ステージに立った9人の少女たちのはずむ息が音のすべて。
お客として来てくれた、熱気に溢れる講堂の人、人、人。

「みんな、どうもありがとー!」

盛況の内、センターに立った穂乃果の声でステージは幕を閉じた。


……
………

「はー、今回のライブもみんなあたしに夢中だったわね!」
「はいはい、にこちゃんは注目の的だったわね」
「ちょっと! 真姫ちゃん!!」
「なに、あんまりくっつかないでよ」

ステージが終わった直後の興奮そのままにじゃれあうふたり。
それを尻目にひとり、園田海未は脱いだ衣装に手を触れていた。

「海未ちゃん?」
「っ、ことり!」
「どうしたの? 衣装はクリーニングに出さないといけないから脱いだらまとめてって言ってるのに……」

ことりの目がたたまれた海未の衣装に向けられ、手をのばす。
しかし、その手は届くことなく行き場を失った。

「これはダメです……!」

衣装はことりの手よりも早く、海未にさらわれていた。
勢い余ったのか、思ったよりも大きな声が響いたことに海未自身驚いている様子。

「うぅみぃちゃ~ん……?」

片眉をひくつかせ、ことりはぎこちなく微笑む。
対して海未は自分の行動に戸惑ったように視線を泳がせ、背中に衣装を隠す。

「こ、これはですね。あの、いつもことりにばかりに頼るのは申し訳ないと思って、せめて自分だけでも、と……」

人差し指を立てて言葉を選ぶように話す海未。
視線は相変わらず落ち着きがない。

「そんな、別に8も9も変わらないよー」
「いや、その、8と9は変わらないかも知れないんですが、0と1は違うじゃないですか……」
「なに言ってるかわからないよー」
「ですが」
「そろそろ帰る時間だから、はぁやぁくぅ~」

もはやじれったく思ったのかことりは背中に隠した衣装を取ろうとする。

「ちょっと、ことり……っ」
「海未ちゃん、渡してって、言ってる、でしょ……っ」

ことりが右手で海未の背中に隠した衣装を狙い、海未は右手を振り上げて衣装を逃がす。
ことりはそのまま後ろから無理やり回り込もうと体を寄せ、けれどすぐさま反動を利用して体勢を戻し、重心移動。左手で掲げられた右手を追う。
ダンスの特訓で鍛えた故の動きのキレ。これには海未も思考という瞬間的ラグを生み出される。
身長は同程度、故にうでの長さも変わるものではない。
つまり、届く。

「……っ!」

咄嗟の判断。
奪われると見るや否や、つま先立ちで右手をより高くへ持ち上げる。
衣装のわずかな上昇。
だがその些細な目測の変化にことりの手は衣装にかするにとどまる。
しかし高々1㎝あるかどうかの変化。手首の返しと、同じくつま先立ちで差はつまる。
わずかなチップの最中、その答えに気付き、ことりの顔に笑みが浮かぶ。
だがそれは慢心。
咄嗟のひらめきを瞬時に動作に移すには感情の処理はタイムラグ。
笑みが腕を引き戻すのだ。
再び体を伸ばし、海未の右手をめがけた手は、そのまま海未の右手に重なった。

「あれ、衣装は……?」
「ふぅ……」

息をつく暇もない攻防に、ようやくの呼吸の間。
きょろきょろと海未のあちこちを見ることり。
その隙に重なった手を思いきり握って動きを縛る。それでようやく安堵したのか、海未が重い口を開く。

「ことり、この衣装は私がクリーニングをしますから、この辺で手を引いてください」

何事もなかったかのように笑う海未。
実際は手に汗を握るような争いだが、海未は努めて冷静に微笑んだ。
これ以上は無駄だと示すためだ。
実際、それほどに隠したがる原因に興味があったことりもそこまで言うのなら、と不承不承なりにうなずくつもりだった。

ーー後ろに、誰もいなければ。

「とーった!」
「……っ!」

振り返るも時すでに遅し。
海未が後ろ手に隠していた衣装は高々と掲げ、広げられていた。

「穂乃果ちゃん!」

ことりの救世主が現れたかのような喜びようとは対照的に、海未は世界の終わりを迎えた瞬間に似た絶望に顔を潜めた。
だが、まだ苦しいながらも希望はある。
すぐに取り返せば……!
瞳に力を宿し、旗のようになびいた自身の衣装に手をのばす。
届く。
あと少し。

「させないよ~」

繋いだ手が、枷になる。
淡い期待は、自らの手で砕かれた。

「あれ、この衣装ーー」

穂乃果が気づいたことを口に出そうとする。
だいたいこういうときに穂乃果は気がついてしまう。
それを知っている海未は手をのばす。

「そ、それだけは……」

届かないことを知った手はむなしく宙を泳ぐ。
そして穂乃果、彼女は叙情的な心理に少々疎い。ライブ後ということも手伝って、相当に口が軽い現在ステータス。

「ーーことりちゃん、この衣装破れてる。お腹のあたり」

海未の隠そうとしていた秘密はあっけなく、その姿を蛍光灯の下へと曝された。

「海未ちゃん……」
「……」

なにも言わず、海未は顔を伏せる。
繋いだ手が震える。
そこには悲しみ、怖れ、恥ずかしさ、様々な葛藤が込められているのだから。

「太ったの?」
「違います!」

ことりもライブ後で口が軽いらしい。

「その、違う……と思います」

説明する海未の歯切れが悪い。
どういうこと、とことりは首をかしげて疑問を示した。

「踊っていたら、たぶん、手がぶつかってしまって、それで……」
「だから自分で直そうと思ったの?」

海未はやはり視線を伏せ、小さく頷いた。
気付けば二人の距離は近い。
おでこがくっつくほど。
鼻が触れ合うほど。
まつ毛がぶつかるほど。

「海未ちゃん、わたし、頼りない?」
「そういうわけでは……」

距離をつめることりの顔。
海未は逃げようとするが、ことりは繋いだ手をいいように使って引き寄せる。
今度は呼吸が混じりあうほど近い。
繋いだ手は魔法のように互いの高鳴り知らせている。

「海未ちゃん、わたしを信じて……」
「ことり……」

もはやふたりの視界は互いの顔で埋められ、桜色をした唇が近づく。
熱が混ざりあい、不意に繋いだ手に力が入る。

「あ、あはは……あたし、お邪魔みたい……?」

ビクッ、と緩やかに近づいていた海未の体が固まる。
すると油切れのロボットのようにぎこちなく後ろにいた穂乃果へと顔を向けた。

「そ、そんなことありません! 穂乃果はそこにいていいんです!」
「海未ちゃん、続きはー? ちゅーしようよー」
「ちょっと!? ことり、何を言ってるんです!!?」
「ま、まさか知らないところでふたりは付き合って……」

わなわなと小刻みに震え始める穂乃果。
焦る海未なのだが、ことりは不思議と落ち着いている。

「もー、穂乃果ちゃんてば大袈裟だよー」
「そ、そうです。ことりの言うとおりです。あなたは昔から早とちりばかりしてーー」

海未がどうにか落ち着きを取り戻そうと試みつつ、話をもとに戻しにかかる。
勘を取り戻しながら話していく海未の背後で、いつものようににこにこしながら彼女は立っている。
けれど、それはいつもよりも少しだけいたずら心に満ちた笑顔だった。

「穂乃果ちゃん、これくらい普通だよ?」

説明する海未の首に軽く絡みつくことり。
何をするのかと海未と穂乃果は視線を注ぐ。
だが、ことりはそれを意に介することもなく無邪気に振る舞い、 海未の横から顔を近づけてほほをついばんだ 。

「ーーーーっ!」
「や、やっぱりふたりは……!」

いまいちはっきりとしない顔だった海未の顔は赤くなり、動揺に包まれた。
しかしことりはするりと腕を解いたかと思うと穂乃果にも抱きつく。
するとちゅっ、とそちらへも小さく音をたてた。
そのまま穂乃果の手にあった衣装をとってくるりと回った。

「えへへ、みんながいなくてよかった。ことりの唇、ふたりだけにあげちゃった」

海未は呆然として熱の残る場所に触れて背中を目で追いかける。
穂乃果など、それこそ驚いたような、けれど不思議とどこか楽しそうにも見える顔をしている。

「ふたりとも早く、みんないっちゃったよ! 撤収てっしゅう~」
  
明るい声を残して走り去ることりの背中。
ただただ立ち尽くして、ふたりはお互いのことなど忘れたように放たれた扉を眺めていた。
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