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中学生なふたり

はい、カウンターが2000までもうちょっとみたいです

チェックしてみてくださいw

平日更新はアリすずです
いや、この内容ならすずアリですねw

季節ネタを考えて出てきたのが中学生のふたりだったのです
「ナカジマ~」が終わった後でも良かったんですが季節過ぎちゃうかもしれなかったのでw


ではではどうぞ~




雪が融けて地面からは新しい命が芽吹く頃、しかしまだ風は冷たく雲の流れも速い。
気候の安定が望めない季節である。
風が駆ける中に待ちあわせの影。

「おはよ」
「おはよー」

はためくスカートを押さえながら笑顔であいさつをかわす。
もはやすずかが先に待っていてそこにアリサが来るという図式が出来上がっている。
通常ならここに遅れてなのはが加わるのだが、ここ最近は長期任務でフェイトといっしょに登校してくるのでふたりだけだ。

「今日も寒いわねー」

歩き始めて他愛ない言葉にそうだね、と返すのはすずか。
ロングの髪をヘアバンドでまとめているのが特徴的だ。
中学へと通うふたりの姿は対照的である。
セミロングに後ろを整えているアリサは制服をラフに着こなしているということもあるのだろう。

「あれ、アリサちゃん今日は薄着だね」
「あぁ、今日は天気いいじゃない? だからだいじょぶかな、と思って」

眉をひそめて適当に手を付けて話すアリサ。
だが対照に見えることがもうひとつ。
季節感が違うのだ。
すずかはマフラーを首に巻いて暖かそうにしているがアリサはもう防寒具を身につけないでブレザーの前を開けている。
ちなみにブレザーの前を開けているのはあまりほめられたことではない。
そのためによく先生たちからは注意を受けている。

「大丈夫ならいいんだけど……」
「そういえばさ、昨日のあのドラマ見た?」

苦笑いを浮かべながらつぶやくすずかだったが少し冷たい風に身を任せて学校へと向かうのだった。

~~~~~

「ふぅ、やっと午前中が終わったって感じだわ」

不敵な笑みを浮かべてぼやくのはアリサ。
午前中最後の授業が終わってようやく昼休みを迎えたのだ。
よく見れば他にも同じようなのが何人も教室内に見受けられる。

「こうしてる場合じゃないわね」

アリサが勢いよく机から体をはがすと脇にかけてある弁当箱を手に取る。
そうして教室を出ると隣の教室をのぞきこんだ。

「すずかー」

呼んでみると扉に近い席のすずかは小首をかしげて微笑む。

「どうしたのアリサちゃん、ひさしぶり」
「別にひさしぶりでもないでしょうに」
「えー、そうかなー」

冬季間はそっちの教室の方があったかいと言う理由ですずかが昼休みにアリサを訪ねる形だったのだが今日は逆だ。
すずかはうれしいのか自然と口が回る。

「ま、とにかくちょっとお弁当もって」

言葉を遮られたことに的を射ないといった表情のすずか。
再び小首をかしげた。

「いいから、はやく」

急かすアリサに微笑みながら、言われたとおりに弁当箱を持った。

「うん、行くわよ」

返事を待たずに歩いていくアリサ。
すずかも後を追って横に並ぶ。
そしてただただいっしょに歩いていく。
そうしてたどり着いたのは立ち入り禁止の札がどけられている階段。
冬になる前はよく出入りした場所の入り口だ。

「……」

難しい顔でアリサが先頭を切って上っていく。
一度折り返してさらに上ると扉を見つけた。
アリサは意を決したようにドアノブを握ると扉を押し開けた。
そして扉の先には日の光に溢れたコンクリートが広がっている。

「……ふ、ふぁ、ぶえっくしょ」
「もう、わざわざ寒いのに屋上なんて……」

屋上に数歩足を踏み入れての大きなくしゃみはアリサのものだ。
すずかは見越したかのようにマフラーを首に巻いている。

「あたしはいいの。それにしてもいつも準備いいわよね」
「だってアリサちゃんわかりやすいんだもん」
「なっ、そ、そんなにわかりやすいわけないじゃない! だ、だってあたしが考えてること……」

ころころと笑うすずかにアリサは真っ赤になってまくし立てる。
しかしその声もひとりでに小さくなっていく。
アリサがひとしきりぶつくさ言い終えて赤い顔を見せるとすずかが口を開いた。

「それにしてもなんで屋上なの?」
「……別にいいじゃない。もう雪もないんだから」

アリサの眉が中央によって小さな山を作る。
風は朝と同じくまだ冷たいが寒さで顔をしかめるというよりも心の奥での歯がゆさを顔で表しているようだ。
重い空気の中、すずかはあっ、という小さい声と共に思い出した。

「アリサちゃん……」
「なによ」

気づいてみると重い空気がなんてことはない、温かい空気だった。

「覚えててくれたんだね」

すずかの笑顔は陽だまりのようにやわらかい。
だがそうであってもアリサの機嫌は斜めのままだ。

「だから言ったじゃない、わかりやすくないって」

すねたようにそっぽを向いたアリサにすずかが一歩ずつ近寄っていく。
そして名前を呼ぶとアリサの右手を両手で包んで微笑んだ。

「ふぅ、もういいわ、ご飯食べましょ」

アリサがため息をひとつ吐くと困ったように笑う。
そしてきょろきょろと雪解け水で濡れていないところを探す。
その様子をすずかが見つめていると春の訪れを告げる風が駆け抜けた。

「ふぁ、ふえっくしょ」
「寒いんでしょ?」

開いているアリサのブレザーか入り込んで体を冷やしていく。
手を握りながら笑うすずか。
アリサは答えようとするがその代わりに再びくしゃみが出る。
微笑んだすずかはマフラーを首から外す。

「ふふ、アリサちゃんもどう?」
「い、いいわよ、恥ずかしい」
「わたしは見立ての甘さで風邪をひいちゃう方が恥ずかしいと思うな~」

いたずらっぽく笑うすずかに顔を赤くするアリサ。
しぶしぶ従って渡されたマフラーの端を首に巻く。

「ねえ、アリサちゃん……?」

アリサが視線を動かすとマフラーの端を持って上目遣いでいるすずかが目に入る。
ここまで言って先を言わないのは試しているのか遊んでいるのか。
目で訴えているのだから言葉にする必要もないという考えかもしれない。
かたまっていたアリサが動き出すには若干の時間を要した。

「もう、わかったわよ!」

アリサからすずかにマフラーを巻いていくのだがわずかに足りない。
焦るアリサにこうすれば足りるよ、とすずかがつぶやいてお互いの顔が触れるほどに接近する。

「ほら間に合った」
「そ、そうね」
「じゃあご飯食べよっか」
「そ、そうね」

座れそうな縁石にしどろもどろのアリサを引っ張っていく。
ひとつのマフラーをふたりでつけたアリサとすずかは仲良くお弁当を食べ始めたのだった。

~放課後~

「はっくしゅ」
「ア~リ~サちゃん♪」
「な、何よ、ま、待ちなさいすずか!?」

マフラーがまだまだ活躍する時期のようだ。
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